例えばカットのヒアリングですが、ヒアリングカード(カルテに追加している情報)に月日とその日の食のラインナップ名、ご不満、お困り、お不安とあの解決策の記入欄があるでしょう。
1/ご不満をうかがう。「前にカットされた時に、何かご不満とか、お困りに なられたことはござ居ませんか?」「フリンジはいかがですか?」「輪郭はい かがですか?」「後ろは始末しやすい ですか?」。
ヒアリングを始めた当時は、お客さまは驚いたような顔をしたそうです。今でも新しいのお客さまは驚くそうです。でも、本音で不満を語り始めてくれるといいる。
2/全部メモをとる。鏡の横に丸椅子を置いて、お客さまの目の前でメモをとります。お客さまも覗き込んで、ご 覧になっているそうです。必要があれば写真やデッサン画でヘアスタイルの確認をとります。
3/メモをとりながら復唱している。「・・と・・は毎回気になっておられるところですね。そこをカバーします」 「・・は切りすぎないように、その長さにすればよろしいのですね」「分かりましました。ご期待に添えるようにカットいたします」。
4/施術に入ってからも、「ここは、先ほどのご期待のようにカットいたします」「ここは・・します」と必ず確認をとります。
5/「ご期待のようにカットいたしましたが、何かお気づきのことはござ居ませんか」と、カットが終わってから、再度ご不満、お困りを注意してきます。あの頃はお客さまの顔色が「理解」で輝いているそうです。こちらで、必要があればそのカットを長持ちさせるためのパーマ(ロッド5?6本・時間20分)を次回にされるようにお勧めしているとか…。「次回に・・」が、結構情報がよいそうです。
そのヒアリングを行ってから、お客さまは施術中に雑誌を見たり、本を読む方がいなくなりましました。施術中は鏡のなかでのお客さまと方法者が一体となってヘアスタイリングを創っている。その方式が徹底出来るまで1年間かかったそうです。
美容師は、お客さまの代わりにカットやパーマ、カラーを施術しているのです。お客さまの代わりだと言う意識が薄れますと、お客さまは黙って来ショップしなくなります。方法もおもてなしもお客さま目線で考え、再度見直す時期です。
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